【就労支援レポート】障害者就職面接会(多摩会場)で実感した「ひとりで進める力」の芽生え

GIERI(ギフティッド国際教育研究センター)の石川です。

先日の国際展示場での開催に続き、2月27日(金)に東京たま未来メッセ(八王子)で開催された「令和7年度第2回障害者就職面接会(TOKYO障害者マッチング応援フェスタ)」の多摩会場へ、メンバーと共に参加してまいりました。今回は、現場での気づきや、これから就職活動に臨む方への実践的なアドバイスを共有したいと思います。


■ 「経験」がもたらす確かな自立と成長

一緒に参加したメンバーにとって、合同面接会は今回で2回目となります。 今回何より嬉しかったのは、当日を迎えるまでの間に「ご自身で応募企業を選び、履歴書を書き上げる」というプロセスを独力で達成されたことです。面接本番でも、いくつか課題は見えたものの、ご自身の言葉でしっかりと受け答えができていました。

2Eや発達に特性のある方にとって、初めての場所や見通しの立たない状況は強い不安を伴うものです。しかし、一度「経験」という安心の土台ができると、本来持っている力が一気に引き出されます。実際、あらかじめご本人が開場地図に面談予定のブースをチェックしておくなど、前回の経験が見事に活かされており、素晴らしい成長ぶりでした。


■ 人混みが苦手な方にも優しい環境と柔軟な対応

多摩会場(CD展示室)は、国際展示場と比べてコンパクトにまとまっており、大人数や喧騒が苦手な方にとっては、心にゆとりを持って臨める非常に良い環境でした。求人票の閲覧コーナーや印刷・コピーコーナーも混み合っておらず、座って落ち着いて利用できるのは、心理的な負担を減らす上で大きなメリットです。


また、開場30分前にはすでに列ができていたのですが、参加者の様子を見て予定より5分早く開場していただくという事務局の柔軟な対応がありました。早く中に入れていただいたことで、参加者の皆さんの緊張も少し和らいだのではないかと感じます。

■ 予期せぬハプニングも「知っていれば」安心できる

会場で一つ、ハプニングがありました。 ご自身の所属するハローワークの受付で手続きを済ませ、名札をもらった直後のことです。いざお目当ての企業ブース前で開始の13:00を待とうとしたところ、「名札が見つからない」とあたふたされる場面がありました。

カバンの中にも書類の隙間にも見当たらず、私が事務局に確認したところ、管轄のハローワークの受付に無事戻っていました。どうやら受け取った直後に落としてしまっていたようです。 名札には直接本人の名前は書かれていませんが、どこのハローワークの管轄か、また番号でご本人が特定できるよう配慮されています。発達特性のある方にとって、予期せぬ紛失などはパニックを引き起こしやすいものですが、もし会場でなくしてしまっても、焦らず事務局に尋ねれば大丈夫です。



■ 複数企業を受ける方への「整理券」実践アドバイス

ここで、現場で気づいた「効率よく回るためのコツ」をお伝えします。 1社のみを受ける方には関係ありませんが、複数社の面接を希望される方は、開場と同時に「早く整理券を引かなければ」と意気込んでしまうかもしれません。

しかし、ここで1番や2番の整理券を引いてしまうと、すぐに自分の面接が始まってしまい、その間に他社の整理券を取りに行くことができなくなってしまいます(原則として、本人以外が整理券をもらうことはできません)。 ですから、あえて「3番・4番」あたりを引いておき、自分の順番が来るまでの待ち時間を利用して他社の整理券をもらいに行くのが賢明です。一番人気のある企業の整理券で3番目くらいを確保してから、他社を回るのが効率的で、心に余裕を持てる進め方です。

■ 最後に:才能の前に、まずは「一人で歩める自信」を

今回の面接の結果は1〜2週間後に出ます。結果がどうであれ、今回の2回の参加を通じて、ご本人のなかに「就職活動を1人で進めていく力」がしっかりと身についたことを実感しました。これこそが、何よりも尊い成果です。

なお、全体で30社ほどの参加しやすい規模の会場でしたが、求職者が1人も来ていない企業が3社ほど見受けられました。このあたりについての分析は、また後日のブログで改めてまとめたいと思います。

GIERIでは、今後も一人ひとりの特性に寄り添いながら、「才能」が社会で健やかに発揮できるような土台作りをサポートしてまいります。

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