【第1回】IQは高いのに、宿題の表紙すら書けない? WISCが暴く「才能と苦悩のギャップ」
【シリーズ1】WISC・認知特性の解明(非同期発達の実態) 公的機関では教えてくれない、数値の裏に隠された「才能と苦悩のギャップ」を証明するシリーズ。 「IQは高いと言われたのに、学校の成績はクラスで最下位なんです」 「宿題をやろうとすると反発し、提出物の表紙が作れないというだけで学校を休んでしまう。このまま引きこもりになってしまうのでは…」 GIERI(ギフティッド国際教育研究センター)のオンライン相談窓口に寄せられたのは、中学1年生の息子・ユウキ君(仮名)を持つお母様からの切実な声でした。 ユウキ君は、科学や統計、ゲームのメカニクスについて大人顔負けの鋭い論理的思考を展開し、自由研究では研究者レベルのデータ分析を自力でやってのける知性の持ち主です。 しかし、学校生活となると一転します。 黒板をノートに書き写す作業が著しく遅く、反復計算や漢字ドリルといった宿題を前にすると強烈な無気力と苛立ちを見せ、机に向かうことすら拒絶していました。 学校の担任からは「頭が良いのにもったいない。やる気がないだけだから、家庭教師をつけて机に向かわせてください」と指導される始末。 地域の療育や大手のペアレントトレーニングにも通いましたが、ユウキ君の言語能力が高すぎるあまり「10数えたらおしまいにしようね」といった定型的なアプローチはすべて見透かされ、逆に親が支援者にアドバイスする形になってしまい、効果は全くありませんでした。 「やればできるはずなのに、なぜサボるのか」 「私の育て方が甘く、息子を甘やかしてしまっているのだろうか」 出口のない自責の念に押しつぶされそうになりながら、お母様は当センターの扉を叩きました。 ■ WISCの「平均点」に隠された残酷な真実 ユウキ君が過去に医療機関で受けたWISC-IV(知能検査)のデータを見せていただいた際、一般的な相談機関であれば見落とされがちな「ある数値の異常な乖離」が目を引きました。 総合得点である全検査IQ(FSIQ)は115と平均の上。 しかし、指標ごとの数値を精緻にプロファイリングしていくと、信じがたいギャップが浮かび上がってきたのです。 言語理解(VCI):135(パーセンタイル99/同年代の上位1%に入る極めて高い知性) 知覚推理(PRI):104(平均域) ワーキングメモリ(WMI):109(平均域) 処理...