【World Bound Japan 函館編】1万年の縄文の知恵に触れ、現代の食と環境の課題を直視する一日
函館での歴史探究 をスタートさせた一行は、Day 23においてさらにタイムスリップし、日本の先史時代である「縄文文化」の核心に迫りました。さらに、北海道の重要な産業である昆布漁の現場や、伝統的な蕎麦打ち体験を通じて、「過去の知恵」と「現代の課題」を同時に体感する濃密な一日となりました。 🏺 1万年の時を超える。縄文センターでの深い精神性とテクノロジー 旅の最初の目的地は、縄文時代の遺跡や出土品を数多く展示する「縄文センター」です。専門の考古学者によるガイドのもと、参加者たちは縄文人の狩猟採集のライフスタイルや伝統について学びました。 中でも彼らの心を捉えたのは、縄文人が抱いていた「生と死の不可分なサイクル」という哲学です。母性を象徴する土偶や、亡くなった子供の足形を土に刻んで悼んだ風習などから、命に向き合う深い精神性を知りました。 さらに、日本国宝である3,500年前の中空土偶「カックウ」を目の当たりにし、先史文明の高度な技術力に圧倒されました。 館内を見学するだけでなく、実際に考古学者の道具の使い方を学び、発掘体験にも挑戦。 また、縄文土器の最大の特徴である「縄(String)を使った圧痕技術」の歴史を学び、参加者自ら木の樹皮から繊維をほぐし、撚り合わせてロープを作って粘土に模様を刻むワークショップを体験しました。 自分たちの手で古代の技術を再現することで、縄文人の知恵をリアルな感触として理解することができました。 🌿 海の環境を守る「昆布漁」の現場と、継承の危機 歴史探究のあとは、北海道の食と環境を支える「昆布乾燥施設」へ向かいました。 収穫から乾燥、梱包されて全国へ出荷されるまでのプロセスを見学し、実際に乾燥昆布の香りを体感しました。さらに、昆布が二酸化炭素(CO2)を効率よく吸収し、海洋環境の維持に極めて重要な役割を果たしているという地球規模の環境的価値についても学びました。 一方で、若者たちの間では「昆布漁師になりたい人が減り、後継者が誰もいない」という、この産業が直面している深刻な構造的課題(労働力不足)についてもリアルな現実を知ることになりました。 🍜 縄文の住居から、職人技が光る「蕎麦打ち体験」へ 施設見学のあとは、実際に復元された「縄文時代の住居跡」を訪問。地面に穴を掘って建築する工夫や、ドアを海や川に向けて配置する理由など、自然環境と共生す...