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【ご報告】東京都ひきこもりサポートネット団体交流会への参加と、公式リーフレット掲載のお知らせ—「才能」に焦点を当てる新しい支援の形

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本日、東京都ひきこもりサポートネット様が主催する「令和8年度 団体交流会」に、連携団体としてオンライン参加いたしました。 会では、私たちGIERIをはじめとする新規登録団体の紹介が中心となりました。 地域に根ざした「家族会」や、温かく迎え入れてくれる「居場所カフェ」など、多様なアプローチで当事者やご家族に寄り添う他団体の皆様の活動を拝聴し、東京におけるセーフティネットの広がりと力強さを改めて実感いたしました。 同時に、皆様の素晴らしい活動を知れば知るほど、私たちGIERIが担うべき「役割の独自性」がより明確に浮き彫りになりました。 ■ 既存の支援が「合わない」と感じる方々のための受け皿 ひきこもりや不登校の背景は一人ひとり異なります。 中には、高い知能(ギフテッド・2E)や特異な才能、深い論理的思考を持つがゆえに、学校や社会の同調圧力と衝突し、孤立してしまう方々がいます。 そうした方々にとって、従来の「ただゆっくり休むための居場所」や「一般的な就労支援」は、「知的な刺激が足りない」「自分の本質を理解してもらえない」という新たな苦痛を生むケースがあります。 私たちが交流会での自己紹介でもお伝えしたのは、 GIERIはそのような「既存の支援網からこぼれ落ちてしまう層」のための専門機関である ということです。 ■ 東京都の公式リーフレットに掲載されました この度、東京都福祉局が発行する「令和8年度 東京都社会参加等応援事業 リーフレット」が完成し、都内で活動する民間支援団体として、GIERIの情報を掲載していただきました(千代田区の団体としてご紹介いただいています)。 私たちの掲載欄には、あえてこのように記載しています。  「対象:既存の支援が合わない方(ギフテッド・2Eなど)」 私たちは、医療的な「診断」で枠にはめたり、「患者」として扱うことはしません。 企業も導入するAI適性検査(Ai GROW)を用いて、ご本人すら気づいていない「潜在的な強み」を科学的に可視化します。そして、現役エンジニアが教えるIT教室や、多様なバックグラウンドを持つ人々が交わるプロジェクト活動を通じ、その才能を社会へ接続するサポートを行います。 東京都という大きなネットワークの力をお借りしながら、私たちは「福祉」という枠を超えた「才能開発」という独自の切り口で、ひきこもり支援の新しい選択...

才能の裏側にある「見えない葛藤」〜実際の相談事例から〜

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知能検査(WISC等)で高い数値が出る一方で、学校生活では不適応を起こしてしまう。このギャップに苦しむご家庭は少なくありません。ご相談の現場で見えてくるのは、決して「怠けている」「わがまま」なのではなく、本人の脳の処理特性と環境が激しく衝突している姿です。 ここでは、実際にご相談いただいた2つのケース(※プライバシーに配慮して構成しています)から、その見えない葛藤のメカニズムを紐解きます。 ケース1:思考スピードと出力のズレが引き起こす「行動のフリーズ」 【中学生のお子さんの事例】 認知プロファイル: 言語理解・ワーキングメモリが140〜145以上と極めて高い一方、知覚推理・処理速度は100〜110程度。 抱えている困難: 中学1年の夏休み明けから「課題が出せないのが致命的」「学校に行く意味が見出せない」と不登校に。昼夜逆転し、自室にこもって海外プレイヤーとオンラインゲームや開発系コミュニティに没入している状態。 【見えない葛藤のメカニズム】 このケースの最大のポイントは、 「思考力(インプット・処理)」と「作業力(アウトプット)」の間に40以上もの大きな差(ディスクレパンシー)がある ことです。 頭の中では大人のような高度な思考が猛スピードで展開されているのに、それを文字として書いたり、決められた手順で課題として提出したりする「出力機能」が追いつきません。結果として「頭で考えすぎて行動できない(フリーズしてしまう)」状態に陥ります。 親御さんからは「一日中ネットをしていて心配」と見えますが、実はMinecraftの開発コミュニティなどは、本人の圧倒的な知的好奇心と処理スピードを唯一満たせる「安全な居場所(命綱)」になっています。しかし、ネットの世界に居場所を限定してしまうと、見知らぬ大人と金銭のやり取りをしてしまうなど、別の深刻なリスクも生じます。必要なのは「ネットの没収」ではなく、その才能を安全に発揮できる次のステージへの移行です。 ケース2:鋭すぎる記憶力と視覚認知の偏りによる「恐怖と疲弊」 【小学3年生のお子さんの事例】 認知プロファイル: WISCでは知覚推理・ワーキングメモリが130前後。KABC検査では算数は突出して高いが、国語(読み書き)で極端な落ち込みが見られる。 抱えている困難: 小1から不登校傾向。クラスメイトの何気ない言葉や、果たさ...

【GIERI インサイト】AI時代の次世代リーダー育成戦略 — 「摩擦」と「体験」が創り出す究極の競争優位性

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 テクノロジーの進化により、あらゆるプロセスが効率化・自動化される現代。「いかに摩擦を減らし、最短距離で正解に辿り着くか」がビジネスの至上命題となっています。しかし、その「摩擦のない最適化された社会」は、次世代を担う子どもたちから何を奪っているのでしょうか。 カナダを代表する野外教育機関「Fireside Adventures」のCEO ジェフ・ウィリス氏と、GIERIのメンバーとの間で交わされた深い対話から、マーケティングおよび組織戦略の視点で、これからの時代に真に求められる「リーダーシップと教育のあり方」を紐解きます。 1. 「効率化の罠」——スキップされる経験が奪う“人間の器” 対話の中でジェフ氏は、ある若手スタッフを解雇したエピソードを語りました。その理由は、「AIを使えば1分で終わる作業を、1時間働いたと偽って報告した」ためです。 戦略的観点から見れば、AIによる業務の効率化自体は正しいアプローチです。しかし、教育的観点・人材育成の観点では重大なリスクを孕んでいます。ジェフ氏が危惧するのは、 「試行錯誤し、失敗し、リスクを取るプロセス」をスキップし続けることで、結果的に「人間の器(経験の蓄積)」が形成されなくなる という点です。 ビジネスの世界でも、マニュアル化された正解をなぞるだけの組織は、環境変化に対する脆弱性を抱えます。私たちがファイヤーサイドアドベンチャーズと共に目指すのは、あえて不便で予測不可能な自然環境の中で「困難に挑戦し、反骨精神(レジリエンス)を養う」ことです。AIがコモディティ化(一般化)する世界において、実体験に裏打ちされたソーシャルスキルや問題解決能力こそが、最大の競争優位性となります。 2. 「退職代行」に見る、リスク回避社会の限界 予測不可能な事態や、人間関係の摩擦を極端に避ける現代の風潮は、日本における「退職代行サービス」の流行にも表れています。自らの口で辞意を伝え、そこに生じる気まずさや対立と向き合うことを回避する——これは、短期的な精神的負荷を下げる(コストカットの)手法としては有効かもしれません。 しかし、リーダーシップとは本質的に「困難な対話から逃げない」ことから生まれます。コンフォートゾーン(安全圏)に留まり続けることは、中長期的な成長機会の喪失を意味します。GIERIがデザインする教育環境は、子どもたちをただ...

【GIERI活動報告】カナダ×日本:上越でのインクルーシブな国際交流プロジェクトが始動

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  GIERI(ギフティッド国際教育研究センター)が企画・推進する次世代リーダー育成プロジェクトの一環として、カナダのアウトドア教育機関「Fireside Adventures(ファイヤーサイドアドベンチャーズ)」との共同ジャパンツアーが間もなく開催されます。 本ツアーのハイライトの一つとなるのが、新潟県上越市での異文化・インクルーシブ交流プログラムです。先日、Fireside AdventuresのCEOであるジェフ・ウィリス氏が来日し、プログラムの舞台となる 株式会社井手塾 こども未来事業本部 「また明日」 の山崎マネージャー と、具体的な交流内容に向けたキックオフミーティングを行いました。 本記事では、その白熱したミーティングの様子と、今回の交流プロジェクトに込められた教育哲学についてレポートします。 「同情」ではなく「共感」を育む交流 「また明日」は、教育・福祉・フィットネスの視点から、多様な特性や困難(チャレンジ)を抱える子どもたちをサポートしている事業所です。今回のジャパンツアーでは、カナダから訪れる10代の若者たちと、「また明日」に通う中学生・高校生たちとの交流が予定されています。 ジェフ氏がミーティングの中で特に強調したのが、 「Sympathy(同情)」ではなく「Empathy(共感)」の重要性 です。 カナダから来る若者たちの中にも、それぞれ自身の人生において困難や課題を抱えているメンバーがいます。彼らが日本を訪れ、新しい仲間と出会うことは、人生を変えるような特権(Privilege)です。この特権を自分の中だけに留めるのではなく、他者と時間を共有し、互いに学び合い、理解し合うために使うこと。それこそが、双方向の豊かな教育的効果を生み出します。 言葉の壁を越える「食」と「遊び」の力 内気な子どもたちや、外国語でのコミュニケーションに不安を感じる子どもたちが、どうすれば自然に打ち解けられるのか。山崎マネージャーからの率直な懸念に対し、ジェフ氏はこれまでの先住民コミュニティでの経験や野外教育の知見から、以下の具体的なアプローチを提案しました。 プレビジット(事前の短い顔合わせ): 本番の交流日の前日夕方に短い時間だけ挨拶をし、心理的なハードルを下げる。 少人数でのグループ編成: カナダの若者1人に対し、日本の子ども2人という「1対...

【不登校からオックスフォード大へ】数学の天才(2e)が完全オンラインA-Levelで世界を目指す「一点突破」戦略

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  ※本記事の事例は、当機関(GIERI)にご相談いただいた複数のケースを統合し、プライバシー保護の観点から匿名化および一部フィクションを交えて再構成したものです。 「学校に通えない」=「人生の選択肢が狭まる」と絶望していませんか? 特に、特定の分野(数学など)に突出した才能を持ちながら、集団生活や「手書き」「暗記」に極端な苦手さを抱える「2e(Twice-Exceptional:ギフティッドと発達凸凹の併せ持ち)」のお子様にとって、日本の画一的な学校システムは才能を削り取る場所になりかねません。 今回は、「不登校を逆手にとり、オンラインでイギリスのオックスフォード大学を本気で目指す」という進路戦略について、プロのコンサルタントの視点から解説します。 ■ 事例:数学オリンピック級の才能と「ディスグラフィア(書字困難)」の苦悩 中学3年生のハルキ君(仮名)は、数学において大学生〜研究者レベルの卓越した才能を持っています。ノーベル賞学者の専門書を読みふけり、頭の中で複雑な図形をシミュレーションできる天才的な脳の持ち主です。 しかし、彼は現在中学校に通えていません。 知能検査等の結果、彼の脳は「空間認知や高度な数学的推論」が上位数%に入る一方で、「手書きでの大量記述」に著しい困難(ディスグラフィア=書字表出障害の傾向)を抱えていることがわかりました。また、3人以上の集団生活や、暗黙の了解を求められる教室環境にも強いストレスを感じてしまいます。 日本のペーパーテスト(大量の数式を鉛筆で素早く書かせる形式)では、文字を書くという物理的な動作に脳のエネルギーを極端に奪われてしまいます。そのため、彼の本当の思考力は答案用紙に反映されず、実力よりも低い評価を受けて自信を失いかけていました。 ■ 転機:イギリスの「A-Level」とオンラインスクールの発見 そんな中、ハルキ君が自らリサーチして見つけ出したのが、イギリスの大学進学ルートでした。 イギリスの大学では、日本の大学受験のような「全教科まんべんなく」の総合力は求めません。入学時から一般教養がなく、自分の得意な3〜4科目だけに絞って受験できる「A-Level」というシステムがあります。 「 Wolsey Hall Oxford 」という世界的なオンラインスクールを見つけてきました。 ここはイギリス政府公認の教育プロバイダ...

10年の空白を越えて。ひきこもりから「遅咲きの社会人1年目」へ

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「うちの子は、もう何年も家から出ていない。このまま社会に出られないのではないか……」 不登校やひきこもりの状態が長引くにつれ、親御さんの焦りや不安は計り知れないものになっていくかと思います。見えないトンネルの中にいるような日々に、どうかご自身を責めないでください。 今日は、そんな暗闇の中に一筋の光となるような、GIERIからの嬉しいご報告をお届けします。 6月1日、GIERIでサポートを続けてきたメンバーの一人(ここではTさんとお呼びします)が、ジブラルタ生命保険株式会社へ入社を果たしました。今年度、先月に続き、GIERIから社会へ羽ばたいた2人目のメンバーです。 Tさんは、10年以上にわたる「ひきこもり」の期間を経験してきました。 社会との接点が途絶えていた彼が、どのようにして就労という大きな一歩を踏み出したのでしょうか。そこには、約1年半にわたる「自己理解」と「スモールステップ」の積み重ねがありました。 ■ 1年半の歩み:スキル以上に大切だった「自己理解」 Tさんの歩みは、決して魔法のように突然変わったわけではありません。 まずはGIERIのIT教室へ通うことから始まり、ハローワークでの職業訓練へとステップアップしていきました。 ここで私たちがプロの視点として非常に重要視したのが、「医療や検査機関への接続」です。 ただ闇雲にスキルを身につけさせるのではなく、客観的なアセスメントを通して自身の得意・不得意(認知特性)を知り、どうすれば働きやすくなるのかという「自己理解」を徹底的に深めてもらいました。自分の取扱説明書を持つことが、社会に出るための最大の武器になるからです。 この土台作りが功を奏し、サポート後半のTさんは見違えるように変化しました。 なんと、応募書類の作成から面接対策、インターンのやり取りに至るまで、自律的に1人で進められるようになっていったのです。 ■ 2時間の通勤の壁と、「変わらない」という選択の尊重 いくつかの企業候補がある中から、彼が選んだのはジブラルタ生命でした。 決め手となったのは、以前 こちらのブログ でもご紹介した同社の「3年間の育成期間」という仕組みです。じっくりと時間をかけてスキルアップを目指せる環境が、Tさんの希望と見事にマッチしました。 しかし、一つ大きな懸念がありました。片道2時間近くかかる通勤時間です。 通常であれば「職場の...

子育てジャーナリングの軌跡2026:第3回「自分は悪い子だから…」と悩む我が子へ。(全3回)

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 【第3回】「自分は悪い子だから…」と悩む我が子へ。〜自走期が育む、揺るぎない自己肯定感〜 GIERIが提供するジャーナリングと伴走型サポート。その最終的な目標は、私たち支援者にずっと依存していただくことではありません。 初期の6ヶ月間で、親自身が自らの感情をコントロールし、子どもを深く観察する力を育てた後は、ご自身の足で歩んでいただく「自走(自立)」のフェーズへと移行します。 連載の最終回となる今回は、ジャーナリング開始から10ヶ月を超え、すっかり自走期に入ったサトミさん(仮名・36歳)のある日の記録をご紹介します。 ■ 行動のコントロールから、内面の深い理解へ ある日、サトミさんのお子様がふと、こんなことを言いました。 「大きくなったら保育園の先生になりたいな。でも、僕はすぐお友達に怒っちゃう悪い子だから、先生にはなれないんだ」 自分自身を卑下するような、切ない発言。 もし、ジャーナリングを始めたばかりの頃のサトミさんなら、「そんなこと言わないの!優しい子でしょ!」と慌てて否定したり、どう励ましていいか分からず戸惑っていたかもしれません。 しかし、1年近く自分自身の内面と向き合い続け、専門家との対話を通じて「子どもをありのまま観察する力」を身につけていたサトミさんの記録(改善案)には、こう綴られていました。 『思い通りにならないと、優しい子がどこに行ったんだろうと思うくらい口調が強くなる日もある。でも、少し怒りが落ち着くと我に返って「ごめんね」の気持ちが出てくるようになったのも、この子の大きな成長。まだまだ時間はかかりそうだけど、ゆっくり、このまま見守っていきたい。』 ■ 「自己肯定感」は、ありのままを見守る親の眼差しから育つ 子どものネガティブな感情や自己評価に対し、すぐに大人の正解を押し付けて直そうとするのではなく、その奥にある「ごめんねと思える優しい心」にしっかりと気づくこと。そして、焦らずに時間をかけて見守ろうとする深い覚悟。 これこそが、子どもが「自分は自分のままでいいんだ」と思える根源的な『自己肯定感』を育む、最も強く温かい土台となります。 GIERIのジャーナリングは、ただの子育ての記録ツールではありません。 親が自分自身の弱さと向き合い、許し、最終的には家族全員の絆を根本から結び直すための、かけがえのないプロセスなのです。 【特別なご案内...