「発達障害」?その前に世界に飛びだそう!① 子どもが世界を体験する意義

私たちは発達の問題を単なる障害や欠陥ではなく、個々の人々の固有の特性や能力の一部であると考えています。北米では「発達障害」は、ニューロダイバシティーの文脈で捉えられ始めています。閉塞感の漂う日本社会から離れ、世界の子どもたち若者と学ぶ機会が成長の糧になるのではないかと考えています。

発達の課題がある子どもこそ世界へ!
世界と繋がることで次のようなメリットがあります


自己認識の深化
異文化の子ども・若者たちと活動することで、子どもは自分の特性や強み、弱みを再認識する機会を得ることができます。これにより、自己理解が深まり、自信を持つことができるようになります。

コミュニケーションスキルの向上
異なる背景を持つ人々との交流を促進し、コミュニケーション能力を高める助けとなります。言語の壁を越える経験は、子どもにとって貴重な成長の機会です。

ニューロダイバシティーを実感
発達障害に対する社会的な理解が進んでいる子どもたちとふれあい、ニューロダイバシティーを体感することで、自分を肯定的に捉えることができるようになり、子どもが自分らしく過ごしやすい環境がどんなものなのかを掴み、どう伝えていくべきかを考える機会になります。

また、親御さんも世界の教育に触れることで、日本の教育を俯瞰して見ることができるようになるでしょう。

多様な教育環境を知る機会に
海外の発達障害に対する理解がどのようなものなのか?特別支援教育やインクルーシヴ教育がどのように行われているのか興味を持つ機会になるかもしれません。「ニューロダイバシティー」を身近に感じ、考えていく端緒になるでしょう。

例えば、カナダの学校では、発達障害のある子どもに対して個別の教育計画(IEP)が用意され、学び方の違いを尊重する教育が行われています。子どもが自分らしく過ごしやすい環境、より良い学習環境を考えて行く機会になるでしょう。
⇒カナダの特別支援教育とは?

このような海外の人との関わりは、海外留学やインターナショナルの利用によって実現されることが多いのですが、懸念点もあります。

例えば、言語の壁や文化の違いからくるストレス、教育システムの違いによる学習負担の増加などが挙げられます。特に、発達障害とされるような子どもや若者にとっては、環境の変化が大きなストレス要因となることがあります。

学校や生活の場を一転させるのには非常にリスクが高いのは間違いありません。

そこで、私たちは、海外の子どもや若者に直接来ていただき、
皆さんのホームグラウンドである日本で、その文化や歴史、新たな体験を共有しつつ、異文化コミュニケーションをしてもらうプログラムの提供を考えました。

何もわからない海外に飛び出す前に、外国の方々との関わりの中で自己理解をすすめ、世界に興味をもち、自身の才能を活かす場を見つけていただければと考えています。

2024年の夏実施:ワールドバンドの様子についてはコチラ

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Gifted International Education Research Institute
ギフティッド国際教育研究センター
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