Fireside Adventures Japan 設立に当たり  2024年1月14日

小中学生の8.8%「発達障害の可能性あり」。ちょうど1年前の新聞の記事の見出しである。
しかも、「通常」学級に、その障害者がいるという。21世紀に入り、発達障害者支援法のもと手厚い支援が行われてきたのにもかかわらず、「通常学級」に障害者がいると、先生たちが考えているというのだ。

支援学校はもとより、通級、特別支援教室、支援級、取り出しで行われ続けた教育の結果は、子どもたちの分離をもたらした。支援の名の下に「障害」を作り出していないだろうか。この14年間に、「発達障害」が14倍に増えたそうだ。疫学的な数をはるかに上回る「発達障害」が日本になぜいるのだろう。

同様に、不登校の数もとどまることをしらない。私たちの教育がこれらの問題(障害)を作り出してはいないか。 教師も生徒も、全員が同じ正しさや模範解答をもとめる、異論の余地のない学校からは、知的な生産性は何も生まれない。そんな「閉鎖的な空間」に閉じ込められることに耐えられない子どもたちが、「障害」や「不登校」にされているのではないかと、数多くのギフテッド・チャイルドの支援や相談に関わった私は思う。 

知的な生産性とは、「正しい・間違っている」という二項対立ではない。革新的なものとは、思いがけないものだ。誰もが予測しないところから生まれるのである。だったら、多様な個性を認め可能性を信じなければブレークスルーは生まれない。

学歴偏重の解答ある世界から飛び出し、野外に飛びだそう。身体知をともなう実体験から、我々人間が真に知るべきもの、わからないことは何かを知り、来るべき人類の難題を解決する若者になって欲しいと考え、Fireside Adventuresのプログラムを実施することにした。 日本にオルタナティブな教育が根付かないのであれば、海外からその生徒・学生をまるごと日本に呼んで、ともに学び本当にグローバルな人間に成熟することを熱望したい。
ともにAdventureする日本の若者を求む!



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