カナダレポート①カナダの高校のリアル-日本人留学生に聞きました
2024年10月、カナダのバンクーバーへ学校視察に行ってきました。
「カナダ教育」の評価は世界的に高いですが、
実際にそこへ留学した日本人の生徒はどう感じているのか?聞いてみました。
※学校名や個人が特定されないよう記述を配慮していますので、ご了承ください。
■留学して大変なことは何ですか?
何よりも英語の学習が大変とのことでした。というよりも、英語だけが大変で、学んでいる内容については難しくないとのことでした。英語で授業を受ける語学力を身につけることに専念しており、お会いしたときも、英語の自習をしていました。
授業のキャッチアップができる補講のような時間が用意されており、そこで各自、必要な自習をし、サポートの教員がついてフォローしているようでした。
■授業はどうですか?
語学力の問題はありますが、「教科」として扱われている内容は難しくないとのことでした。日本のような「教科科目」での学習は少なく、PBL(プロジェクト学習)がほとんどとのこと。
カナダでは、プロジェクトベースの学習が重視されており、学生は実際の問題を解決するためのプロジェクトに取り組むことで、理論を実践に結びつける経験を得ます。他の教室では、環境問題に関するプロジェクト、ビジネスプラン・キャリアに関するプロジェクトの授業が行われていました。
■将来について
大学受験がないので、カナダの高校生はのんびりと過ごしています。ただその留学生が話すには、カナダの高校にいては日本の受験には全く歯が立たないということで、帰国したら猛勉強をする必要があるとのことでした。日本の進学校やトップ校で学ぶような高度な内容は全くないようでした。少なくとも日本の高校の教育水準は低くはないようです。もちろん、大学入学後の学びが違うのかもしれません。そもそも、クラス全員が大学受験するという同質的な環境がカナダにはありません。
■余談ですが
ハーバード大学に留学していた方から聞いた話です。ものすごく頭のいい学生がいて、どうしてそんな高度なことを学んでいるのか?アメリカの学校はすごいね、と聞いたところ、学校ではなく「家庭教師」からだということでした。
ハーバード白熱教室で有名なマイケル・サンデル教授が、アメリカの学生が家庭教師から特別な勉強をしている話が多々でてきます。もちろんここには格差の問題があるのですが・・・
カナダはどうなのだろう?
コメント
コメントを投稿