メール相談サービスに込めた思想と経緯-なぜ、私たちは「書く」ことから始めるのか
メール相談サービスに込めた思想と経緯
【経緯:あるお母様との出会い】
私たちの「メール相談サービス」は、あるお母様との出会いから着想を得ています。
ギフティッド国際教育研究センターでは、コミュニケーションの質の低下とそれに伴うリスクを避けるため、直接の対面、もしくはオンライン面談のみを承っていました。
お問い合せには、常にそのように対応し、それ以外をお断りしてきました。しかし、そのお母さまのお子様への想いは切実で、ある日、非常に長く、詳細なメールが私たちの元に届きました。
そこには、お子様の幼少期からの言動、学校での様子、ご本人が書かれたメモ、そして、お母さまご自身の深い洞察が、切々と綴られていました。
又同時にその文面から、私たちは、どうしても対面でお話しすることができない、お母さまの心身の特別な事情も知ることになり、メールでの相談を受けることにしたのです。
私たちは、そのテキストと添付された資料を、まるで難解な文献を読み解くように、時間をかけて分析しました。何度も読み返し、行間にある声なき声に耳を澄まし、熟考を重ねました。
そして気づいたのです。 これは、対面の面談にも勝るとも劣らない、むしろある側面ではそれ以上に、深く、正確な情報と思いが凝縮された「テキスト」であると。対面ではこぼれ落ちてしまうかもしれない細かなエピソードや、感情に流されずに綴られた冷静な観察眼が、そこにはありました。
「相談」と「資料分析」、そして専門家としての「熟考」。このプロセスを経ることで、私たちはそのお子様とご家庭にとって、真に「個別最適な支援」とは何かを、確信をもって導き出すことができたと考えています。
この経験が、私たちに教えてくれたこと、それは、 相談の場にたどり着けない、声なき声を抱えた方々に、私たちの専門性を届ける新しい道がある、ということでした。
【思想:「書く」ことで立ち現れる、本当の自分】
なぜ、「書く」という行為は、これほどまでに力を持つのでしょうか。
私たちの心の中には、言葉にならない想い、混沌とした感情、名付けようのない不安が、渦巻いています。それは、形のない、自分でもうまく掴むことのできない「何か」です。
ですから、私たちの伴走カウンセリングには「ジャーナリング」を利用して頂いています。
「書く」ことは、その混沌に「かたち」を与える行為です。
言葉を選び、文章を組み立て、物語を紡ぐ。そのプロセスを通じて、漠然としていた感情は輪郭を持ち、混乱していた思考は整理され、声なき心の叫びは「声」を得ます。
フランスの精神分析家ジャック・ラカンは、人が言語活動を通じて自己を形成していく過程を論じましたが、まさに「書く」という営みは、自分自身の心という地図を描き、自分自身を再発見していく、創造的な作業なのです。
あなたが私たちにメールを綴る時、それは単なる情報伝達ではありません。 その瞬間に、あなたはあなた自身の物語の、最も誠実な語り部になっているのです。
あらためて、私たちは、そのお母さまのメール相談を経て、ジャーナリングだけではなく、面談そのものにも「書くこと」で対応すべきだという考えに至りました。
【私たちの約束:個別最適な支援のために】
私たちは、あなたが勇気をもって綴ってくださった、その世界に一つしかない物語を、最大限の敬意をもって受け止めます。
「相談(書くこと)」と「資料分析」、そして私たちの「熟考」。この三位一体のプロセスこそが、紋切り型のマニュアルや、障害ありきの診断では決して到達できない、あなたとあなたのお子様のためだけの「個別最適な羅針盤」を創り出すと、私たちは固く信じています。
だからこそ、私たちのサービスは、時間を要し、一定の料金をいただきます。 それは、あなたが紡ぎ出してくれた物語の価値に、私たちがプロフェッショナルとして真摯に応えるための、約束の証です。
ご不明な点や料金体系については、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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