小学校に入学!通常学級(普通級)!それとも特別支援級? どちらにいくべきですか。①

 通常学級以外の選択肢を考える親御さんは、お子様が何らかの特性をお持ちなのだと思います。

もちろん「発達障害」の診断をもっていても「通常学級」に行かれる方もいますし、診断等がでる程でもないと言われていたお子様でも「支援級」を選択する方もいます。

しかし、通常級以外の選択肢が少しでも頭をよぎるのなら
支援級の固定概念を捨て去って、よりフラットにお子様の「学級」を考えてみてください。

というのも、「通常学級(普通級)がいい」、という先入観をどうしても皆様が想いがちだからです。

もっとも大切なことは、学校教育でも「無理をしない方が良いお子様」であると考えた教育環境を選んであげることです。

特性があるとは、そういうことなのです。

保育園や幼稚園でうまくいっていたとしても、
「学校」は全く別だと考えていたほうが無難でしょう。

学校の通常級とは、
35人の子どもに対して原則1人の教師が学習指導要領に沿ったカリキュラムをこなしていく集団教育の場です。

個別の対応ができていない!という不平や不満をよくききますが、クラスという単位で教師は子どもたちを指導し、教え、生活をともにするのが学校です。

個々の生徒の行動や特性はクラス全体の運営に反映されるものであると、日本では考えられているのです。

ですから、学校を保育園や、さらには児童発達支援の環境と比較してはいけないのです。

「通常学級」でも大丈夫でした!というようなブログ記事を見かけます。
そこで「通常級」にわが子も・・・と期待を寄せることもあるでしょう。

しかし、通う学校やその地域の事情、その時の校長や担任の先生などの個別の状況が、お子様の入学する学校とは異なります。

そもそも「通常学級」を普通と考え、
そこででうまくいける(日本学校に適応する)ようにすることが、
子どもの将来になるという考えを、捨てた方が良いでしょう。

子どもが通常学級で特性に応じた個別の配慮を受けるのと、
「特別支援学級」や「通級指導教室」「特別支援学校」などの、より専門的な枠組みの中で配慮を受けるのとでは全く異なります。

どちらも配慮を受けるのですが、どちらの配慮が子どもに本当に適したものなのかを考えなければなりません。

子どもにあった環境を選ぶとは、親が望むことを子どもにさせるのではありません。

教科学習をしっかりするために通常学級を選ぶ親御さんがいます。

もちろん、先生はしっかりした指導を全体にむけて行ってくれます。
学校では、読み書きが前提として授業が行われます。

子どもが勉強が苦手で読み書きの支援を受けなければ、全体についていけいない場合、むしろ学習は進まず、そのような環境で学習を無理にさせれば、

勉強が苦手なだけでなく、勉強の意欲さえも失ってしまいます。

小学校では何が前提にされているのかを、しっかり確認しておきましょう。

読み書きに苦手な子が、読み書きを前提としている環境で学習するのは、
泳げない人に25m泳ぎなさい、というようなものです。

無理矢理、泳げ!と言われても、バタバタともがき続けるだけで、しまいにはプールに入ることも嫌がるようになるでしょう。

合わない環境で、学習をするとは、そういうことです。

最終的に、教科書を開かなくなり、鉛筆すら持たなくなるケースもあります。

もちろん、通常学級で読み書きの支援を丁寧に行ってもらえる場合もあります。

わが子に必要な支援を、選択した学級(通常級?支援級?)で行えるのかを、しっかり考えて決めましょう。

学級を考えるときは、障害の軽重ではなく、必要な支援がなされるのかを考えることが大切なのです。


↓コチラも参考に

小学校に入学!通常学級(普通級)!それとも特別支援級?②授業参加と成績がすべて

小学校に入学!通常学級(普通級)!それとも特別支援級?③
どちらににいくべきですか。③ まずは通常級!?

周りのお友達が助けてくれるから、「通常学級にいく」は正しい?


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