日本とカナダの教育の違い⑥ グループリサーチ、課題発表が多い
ほどんどの科目で、グループ学習が行われます。グループのメンバー同士で助け合ったり、一緒に研究課題に取り組むことで、協調性を育んでいきます。 社会に出てからは、あらゆる人と関わりながら仕事をすることがほとんどです。お客様がいて、上司がいて、関連会社があって、関係性によって必要なコミュニケーションスキルもさまざまです。 もちろん1人で仕事をしている作家さんや画家といったお仕事の方もいますが、それでもお客様に購入してもらったり、社会にその存在を伝えたり、コミュニケーション力があれば、活躍の幅は大いに広がります。 グループで課題に取り組んだことについて、発表することもセットで行われます。課題発表を通して、自分の意見や考えを言葉にして伝えたり、新しいアイディアを相手に分かるように説明する力というスキルも社会に出てからとても必要です。 そのための練習を、小中学校の頃から繰り返し行い身につけていくのです。 また、多様な学びが当たり前のカナダでは、年齢でしっかりと分けるということもあまり行われません。能力次第で飛び級をすることもしばしばです。 そのため、様々な年齢の生徒が混ざりあって学んだり、同じグループになって課題に取り組む機会も多くあります。 これも、社会に出たときに役に立つことの一つで、実際の社会では同じ年齢の人とだけ接する機会というのはほとんどありませんよね。 年上が年下をサポートしたり、その姿を見て自分が年上になった時の接し方を学んだりしながら、リーダーシップのトレーニングをしていきます。 日本の教育はとにかく順位をつけたがります。その順位は本当に必要でしょうか? 正直勉強が出来なくても、リーダーシップ力やコミュニケーション力、人間的に魅力的な人、社会的に役立つ仕事を達成しようとする人達は、人がついていきます。勉強が出来る人もこの人のためならと協力します。 学校でいい成績がとれればそれは良い事ですが、それよりもお互いの強みをいかしてグループをまとめる力を持つという事、すなわち社会に出てから活躍出来る人材育成こそ、本当の教育ではないでしょうか? 以下の記事もご参考にしてください。 日本とカナダの教育の違い① https://gieri-jp.blogspot.com/2...