不登校・ひきこもり支援の新しい視点:心に「余裕(Yoyuu)」を持ち、体験を通じて信頼を築く
ギフティッド国際教育研究センター(GIERI)では、日々多くのご家庭から、お子様の不登校やひきこもりに関するご相談もお受けしています。
私たちは、学校に行かないという選択や一時的な立ち止まりを「修正すべき問題」とは捉えていません。それは多くの場合、子ども自身が自分の認知特性や感受性と向き合い、自分を守りながら最適な環境を模索するための重要なトランジション(移行)期間なのです。
本日は、GIERIの教育コンサルティングの視点に加え、私たちの活動を現場で支えてくださっている素晴らしい教育者のアプローチをご紹介します。
専門家として、そして一人の父親としての「深い共感と愛」
2026年の「Firesideプログラム(World Bound Japan)」において、上越の教育プログラム作りに、大変力強いサポートをしていただいたのが、アメリカ出身の教育者であるチャーリー・ストラットン(Charlie Stratton)氏です。
チャーリー氏は新潟県で四半世紀以上にわたりフリースクール「I CAN」を運営し、何百人もの子どもたちの成長を支援してきました 。
先日、彼の著書『Yoyuu!』を拝読させていただきました。
彼が、単なる教育ノウハウ本にとどまらない理由がよくわかりました。その著書には、彼自身の娘さんが不登校(Futoko)を経験した際の、父親としての等身大の葛藤やエピソードが赤裸々に綴られていたからです。
教育の専門家であっても、我が子のこととなれば戸惑い、親として深く悩みます 。
自らも一人の親としてその嵐のような時期を乗り越えてきたからこそ、彼の言葉には、不登校に悩む子どもと保護者に対する深い共感と無償の愛が溢れているのです。
信頼を深める「ワンオンワン」と「ながら会話」の魔法
チャーリー氏のアプローチの中で、私が特に共感し、皆様にお伝えしたいのが「子どもと1対1(ワンオンワン)で過ごす時間」の作り方です。
プレッシャーを与えない「並行」のコミュニケーション
子どもと向き合おうとする時、私たちはつい正面から目を見て話そうとしてしまいます。しかしチャーリー氏は、特に思春期の子どもにとって、直接目を合わせることは「尋問」や「脅威」のようなプレッシャーを感じさせてしまうことがあると指摘しています 。
そこで推奨されるのが、「何かをしながら」の会話です 。
ドライブ・デート:
車を運転しながら、お互いに正面(前方の景色)を向き、何か別のことをしている状態。この環境こそが、子どもが自分の考えを「試しに話してみよう」と思える安心感を生みます。 散歩や買い物:
並んで歩きながらの会話も同様です。同じ方向を見ながら過ごすワンオンワンの時間は、誠実でオープンな対話を可能にします。
チャーリーさん自身も、不登校になった娘さんをカウンセラーへ送迎する車中での、何げない会話の時間を大切にされていました
GIERIの視点:
「安全性(Safety)」と「信頼(Trust)」が才能の土台となる
この「ながら会話」のアプローチは、GIERIが重視する「心理的安全性(Safety)」の確保に直結します。
この「ながら会話」のアプローチは、GIERIが重視する「心理的安全性(Safety)」の確保に直結します。
心理的安全性の確保:
家庭が「ジャッジされない場所」であること。正面からの対峙を避け、隣に寄り添う姿勢を示すことで、子どもは心の防衛を解き、エネルギーを回復させることができます。揺るぎない信頼の構築: 親が「学校に行かなくても、あなたの意見を尊重し、そのままのあなたを愛している」というメッセージを一貫して伝えること
。一貫した態度は、子どもの揺れ動く心にとっての「岩(頼れる存在)」となります 。
大自然の中での体験がもたらすブレイクスルー:上越でのFiresideプログラム
上越で実施予定のFiresideプログラムでは、まさにこの「余裕(Yoyuu)」と「信頼」をベースにした関わりが、子どもたちの生命力を引き出す瞬間を目の当たりにするでしょう。
自然の中での共同生活には、教室のような「正解」も「尋問」もありません。そこにあるのは、広大な「余裕」の空間です。 チャーリー氏のような深い共感を持つ大人が隣に立ち、フラットに接することで、子どもたちは安心感に包まれ、自発的に新しい世界へと一歩を踏み出していきました
おわりに:保護者の皆様へ
もし今、お子様の不登校で先が見えないと感じていらっしゃるなら、まずはご自身の心に「Yoyuu(余裕)」を取り戻すための時間を作ってみてください。
難しく考えず、お子様と「隣に座って」ドライブをしたり、散歩をしたりする、小さなワンオンワンの時間から始めてみませんか。
GIERIでは、お子様の詳細なプロファイリングを通じて、家庭内での最適なコミュニケーションの方針から、国内外の体験型プログラムの活用まで、ご家庭ごとの戦略的なロードマップをご提案しています。
お子様にとって最適な環境(居場所)を、共にデザインしていきましょう。
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