【活動報告】15年ぶりの映画館と就職祝い!「映画鑑賞」がひきこもり支援にもたらす意外な効果

7月11日(土)、久々にメンバー全員が集まるアクティビティを実施しました。

GIERIでひきこもり支援を2024年にスタートしてから時間が経ち、最近ではそれぞれのメンバーが学校に通い始めたり、就職を果たしたりと、嬉しいことに次のステップへと進み始めています。

そのため、全員で集まれる機会が貴重になっているのですが、今回はメンバーからの提案で「映画館での映画鑑賞」「就職祝いの食事会」を行いました。

実は今回の「映画館」というアイデア、支援者である私たちにとってはまさに「盲点」でした。



【専門的視点】なぜ映画館が「最高のコミュニケーション・リハビリ」になるのか

アクティビティを企画する際、私たちはつい「どうやって交流させるか」を考えてしまいがちですが、メンバーから映画鑑賞の提案を受けたとき、思わず膝を打ちました。

不登校やひきこもりを経験し、対人不安やコミュニケーションに苦手意識を持つ方にとって、映画館は非常に優れた環境なのです。

  1. 言葉を交わす必要がない安心感: 上映中は「喋ってはいけない」という明確なルールがあるため、「何か話さなければ」というプレッシャーから完全に解放されます。

  2. 「暗闇」がもたらす視線の遮断: 対人不安の多くは「他者からの視線」に対する恐怖です。映画館の暗闇は他者の視線を遮り、スクリーンという同じ方向を全員で見るため、極めて安全でリラックスできる空間となります。

  3. 終了後の「共通の話題」の提供: 見終わった後は、無理に話題を探さなくても「あのシーン凄かったね」「あの音楽良かったね」と、自然に情動を共有することができます。




現在、AmazonプライムやNetflixなど家でコンテンツを楽しむ手段はいくらでもありますが、大きなスクリーンと音響、そして「他者と同じ空間で一つの作品を共有する」という独特の臨場感は、家では決して味わえません。


15年ぶりのポップコーンと『Michael』

今回鑑賞したのは、マイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael(マイケル)』です。 参加メンバーが30代半ば以降ということもあり、誰もが知っているスーパースターの物語と、次々と流れる名曲の数々に、すっかり引き込まれていました。

中には「学生の時以来、15年ぶりに映画館に来た」というメンバーも。 両手にポップコーンとコーラを抱え、映画館ならではの体験を心から楽しんでいる姿は、私たち支援者にとっても非常に感慨深いものでした。

AIを駆使した幹事と、垢抜けた「先輩」の姿

映画鑑賞後は、今回無事に就職を決めたメンバーの「就職祝い」を兼ねて、「上海酒場」で食事会を開催しました。

このお店は、今回の主役である就職したメンバー本人が選んでくれたのですが、非常にコストパフォーマンスが高く、参加者全員が大満足!「どうやってこんな良いお店を見つけたの?」と聞くと、なんと「AI(Copilot)を使って条件を絞って探しました」とのこと。現代のツールを軽やかに使いこなす問題解決能力に、大きな成長を感じました。

さらに皆さんを驚かせたのは、就職してから初めて会う彼の「清潔感」と「垢抜けた姿」です。 服装や髪型に気を配り、自信に満ちた表情で現れた彼は、以前の姿からは想像もつかないほど堂々としていました。



「人は、環境と役割でここまで変わるのか」 その場にいた他のメンバーにとっても、彼の姿は「自分にもできるかもしれない」という希望を与えてくれる、最高のロールモデルになったはずです。

久しぶりの映画館で心を動かし、仲間の新しい門出を祝った充実の1日。 GIERIではこれからも、メンバーの「やってみたい」という主体性を大切にしながら、社会と繋がるための確かなステップを共に歩んでいきます。


🔗GIERIのサービス詳細はHPへ:https://gieri-jp.com
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