「誰にも言えなかった、あの子のSOS」~ギフテッド/2Eの子どもと家族の物語~第2話:

 「ケンブリッジで物理学を学びたい」
でも、学校の教室には、行けない。


「うちの子、将来はケンブリッジ大学で理論物理学を研究したい、なんて言うんです」

そう語るお母さまの声は、誇らしさと、同じくらい深い戸惑いが入り混じっていました。

彼女の息子、ハヤトさん(仮名・中学3年生)は、国際物理オリンピックの国内予選を突破を目指す、傑出した才能の持ち主。部屋にこもっては、独学で大学レベルの教科書を読み解き、宇宙の成り立ちをシミュレーションする自作のプログラムを黙々と組んでいるような少年です。

しかし、そんな彼が、たった一つ、どうしてもできないことがありました。 それは、「毎日、学校の教室に通うこと」でした。

これは、高すぎる才能と、繊細すぎる心が、現代の教育システムとの間で軋轢(あつれき)を生んだ、一人の少年と家族の物語です。

【才能という名の”異物”】 

ハヤトさんにとって、学校は常に「アウェイ」な場所でした。

  • 一度に複数の方向から飛んでくる話し声が、頭の中で反響して思考をかき乱す。

  • クラスメイトたちの「普通」の会話の輪に、どうしても入れない。

  • 聞こえるか聞こえないか、ギリギリの音量で囁かれる「あいつ、変わってるよな」という言葉のナイフ。

彼の困難の背景には、ASD(自閉スペクトラム症)とADHDが併存する「2E(Twice-Exceptional)」という特性がありました。人々の視線や物音に極度に敏感で、興味のない授業内容には意識を向け続けることが難しいのです。

才能を伸ばすはずの場所で、彼の神経はすり減っていく。やがて、ハヤトさんの足は、完全に学校から遠のいてしまいました。


【母親の悲痛な叫び「この国では、ダメなのでしょうか」】

お母さまは、あらゆる手を尽くしました。地域の支援センター、フリースクール、オンライン教材…。しかし、どれも根本的な解決には至りません。なぜなら、彼の悩みは「不登校からの復帰」という単純なゴールではなかったからです。

「物理の話ができる友達が欲しい」 「国際大会には出たいから、大学進学も早く決めすぎるのは違う気がする」

彼の悩みは、常にその類まれなる才能と結びついていました。お母さまがGIERIの相談窓口を叩いた時の言葉が、すべてを物語っています。

「ケンブリッジに行きたい、というこの子の夢を、どうすれば叶えてあげられるんでしょうか。もう、何から手をつけていいのか…。この子の才能は、この国では受け入れてもらえないのでしょうか」

それは、情報不足への焦りであり、社会からの孤立に対する、悲痛な叫びでした。

【GIERIの仕事は「地図」を描き、「仲間」を見つけること】

私たちは、まずハヤトさんとお母さまが抱える、絡み合った課題を一つずつ整理することから始めました。GIERIの役割は、単に勉強を教えることではありません。未来への「ロードマップ」を共に描き、孤独な戦いに終止符を打つことです。

  1. 夢への「ロードマップ」を可視化する: 「ケンブリッジ」という壮大な目標を、「いつまでに、何を、どう学ぶか」という具体的なマイルストーンに分解。英語学習の最適な方法、海外大学が求めるポートフォリオの作り方、彼の特性に合った学習計画をオーダーメイドで策定しました。漠然とした不安は、「次の一歩」が明確になることで、希望へと変わります。

  2. 才能を理解する「コミュニティ」に接続する: 学校がすべてではありません。私たちは、ハヤトさんの知的好奇心を存分に満たせる「サードプレイス」として、大学で物理学を研究する大学院生のメンターを繋ぐ提案をしました。初めて自分の研究の話を心から楽しそうに聞いてくれる”ナナメの関係”は、彼が失いかけていた自己肯定感を取り戻す、何よりの特効薬となります。


【物語は、ここから始まる】 

今、ハヤトさんは、週に一度のメンターとのオンライン・セッションを何よりも楽しみにしながら、再び物理オリンピックに向けて静かに闘志を燃やしています。

彼の居場所は、学校の教室にはなかったかもしれません。 しかし、世界はもっと広く、彼の才能を待っている人々が、必ずどこかにいます。

もし、あなたのお子さんがその高すぎる才能ゆえに、学校という場所で翼をうまく広げられずにいるのなら。 どうか、一人で抱え込まないでください。

私たちは、その翼が、世界という大空へ羽ばたくための、最適な風を見つけるお手伝いをします。


※事例は、実際の「傾向」や「違和感」の情報を参考に、人物名・家庭構成・細かい状況設定はすべてフィクションとして個人が特定されないように作成しています。

コチラも是非読んでみてください⬇

「誰にも言えなかった、あの子のSOS」
~ギフテッド/2Eの子どもと家族の物語~

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