【World Bound Japan 洞爺湖編】逃げるのではなく「共生」する。活火山・有珠山で学ぶ日本の防災哲学
函館での歴史探究を終えたFireside Adventuresの若者たちは、さらに北上し、北海道を代表するカルデラ湖「洞爺湖(Lake Toyako)」エリアへと足を踏み入れました。
Day 24のテーマは、ずばり「自然災害(Natural disasters)」と、そこからの「自然との共生(Living in harmony with nature)」。地震や火山大国である日本だからこそ学べる、非常に重要でリアルな探究学習の1日となりました。
🌋 活火山「有珠山」の脅威と、予測による避難
一行がハイキングで向かったのは、現在も活動を続ける活火山「有珠山(Mt Usu)」です。この山は過去1世紀の間に20〜50年周期で何度も噴火を繰り返しています。
子どもたちは、2000年に起きた直近の大噴火の痕跡をガイドと共に視察しました。地盤の変動によって建物が破壊され、広範囲が埋没したすさまじい光景。しかし同時に、地元当局が事前に噴火を予測し、完璧なタイミングで住民を避難させたことで人命が守られたという、危機管理の成功例(Proper precautions)についても学びました。
🧱 自然をコントロールするのではなく、受け入れて適応する
この地域に住む人々から若者たちが学んだ最大の教訓は、彼らが持つ「自然に対する哲学」でした。
彼らは、噴火の脅威があるからといってこの土地から「逃げる(引っ越す)」ことはしませんでした。その代わり、火山と街の間に巨大な防護壁を建設しました。現地で確認したその壁には、水だけを流し、泥や瓦礫(debris)をせき止めるための排水穴が計算されて作られていました。
「自然の強大な力はコントロールできない。だからこそ、それを受け入れ、テクノロジー(地震や噴火の事前検知システム)とインフラで被害を最小限に食い止めながら共生する」。 立入禁止区域に入り、生々しい火口や破壊された建物を見た若者たちにとって、この「日本の強靭さ(レジリエンス)」は、気候変動や環境問題に向き合う上で非常に大きなインスピレーションを与えてくれました。
🎆 洞爺湖の夜空を彩る夏祭りの花火
有珠山での濃密な学びを終え、日本のコンビニエンスストアで手早く美味しい夕食を楽しんだ後は、洞爺湖の湖畔へ。
この日は夏祭りを祝う花火大会が開催されており、若者たちは湖の夜空を彩る美しい花火を全員で鑑賞しました。脅威をもたらすのも自然であれば、温泉や美しい湖といった恩恵をもたらすのもまた自然。日本人が古くから自然とどう折り合いをつけてきたのかを、頭と心で深く理解した素晴らしい1日となりました。
【プログラム運営について】 本プログラムは、カナダのFireside Adventuresと、株式会社flussStein(代表:石川大貴)が運営するGIERI(ギフティッド国際教育研究センター)の戦略的パートナーシップにより実現しています。日本におけるプロジェクトの統括およびリスク管理等の運営サポートは、石川大貴が主導しています。
いよいよ旅も大詰めですね。引き続き、素晴らしい記録のまとめやブログ作成をサポートさせていただきます!
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