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The Courage Gifted Children Truly Need: Lessons from Steve Jobs

 At my former workplace, it was customary for the teacher in charge to send a message to new students and their parents. As I was in charge of the "Gifted" class at the time, I showed a famous video of Steve Jobs' commencement speech at Stanford University and addressed them, saying: "You can tackle anything you truly desire." By showcasing examples of activities done by previous students, I conveyed that they were capable of doing anything that came to their minds, and that this class was committed to fully supporting those endeavors. The words from Jobs' speech that were deeply ingrained in my heart and what I wanted to convey to the children are: "And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become." While this is a universal message for all young people, it holds an exceptionally critical meaning, especially for gifted children. This is because, while they possess hea...

【GIERI参加レポート】Vol.2-1:「3年間の育成」と「90%超の定着率」の秘密 ― ジブラルタ生命の障がい者雇用

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前回の 「グループ全体編」 に続き、今回から3回に分けて、プルデンシャルグループ合同説明会で紹介された保険事業3社の詳細をレポートします。 トップバッターは、「日本のすみずみまで、保険の愛を。」 を掲げる ジブラルタ生命保険 です。同社は、東京本社(赤坂・品川)と長崎本社 の2本社体制を敷いています。 特に注目すべきは、 「専門部署による手厚い育成体制」 と 「精神障害者の1年後定着率90%以上」 という高い実績です。その背景にある、同社独自の取り組みをご紹介します。 経営戦略としてのD&Iと「ジェネラル・サービスチーム」 ジブラルタ生命は、企業理念として「多様性の受容」を掲げ、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を重要な経営戦略の一つに位置づけています。 その理念を障害者雇用の面で体現しているのが、2013年に創設された専門部署 「ジェネラル・サービスチーム」 です。 「障がい者に対して最もやさしい会社になろう!」をキャッチフレーズに、 特例子会社ではなく本社が直接採用し、「共に働き、共に成長する(協働・共成)」ことの実現を目指しています。 高い定着率を支える具体的なサポート体制 高い定着率(2025年6月時点で雇用率2.66%)は、理念だけでは実現できません。同社には、それを支える具体的な仕組みがありました。 ジョブコーチ認定社員によるサポート: 社内にはジョブコーチの認定を受けた社員が13名在籍しており(2025年9月現在) 、入社後のサポートを全面的に行います。 「スモールスタート」が可能な勤務体系: 就労直後は環境や通勤に慣れることを最優先とし、勤務時間は「10:00〜17:00」(実働6時間)からスタートします。 共通の合理的配慮: 「50分業務をしたら10分休憩」というサイクルを、チームの共通ルールとして導入しています。これにより、個別に休憩を申請しづらいという心理的ハードルを下げ、集中力を維持しやすい環境を作っています。なお、残業は想定されていません。 主体性を育む活動: サポート体制だけでなく、障がい者スタッフ自らが障害者週間フォーラムやeラーニングのコンテンツを企画・運営するなど、主体的に活躍する場が設けられています。 求人概要と「集合→分散」のキャリアステップ 今回紹介された「アソシエイト(精神・発達)」職の求...

『世界で学ぶ、異文化を越えて働く』 ⑥タイ編: 「笑顔の奥にある怖い目」――“役割”という思い込みを捨てる時

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 いま、子どもたちに必要なのは「英語」よりも、 多様な価値観を受けとめる力──つまり「異文化のまなざし」です。 本連載では、国際ビジネス、教育、地域開発などの現場で40年以上にわたり、五大陸・88か国を実地に歩いてきたGIERIの国際教育アドバイザー・栂野久登(とがのひさと)氏が、現場で肌で感じ、対話し、乗り越えてきた「文化を越えて働く」リアルな知見を語ります。 単なる“海外体験”ではありません。 言葉・習慣・価値観のズレに直面しながら、どう人と関係を築き、 どう「違い」を教育やビジネスの力に変えてきたか── 「微笑みの国、タイ」。 私たちはつい、その穏やかなイメージに安心しきってしまいます。 しかし、私がビジネスと生活の現場で直面したのは、「微笑み」という名の仮面の下にある、したたかで合理的な社会の素顔と、その日陰に潜む底知れぬ危険でした。 「男だから」「女だから」 。 タイは、そんな私の無意識の思い込みを、根底から覆した国です。 1. 「お飾り」の男性と、「実権」を握る女性 タイでビジネスを始めた当初、私は大きな戸惑いの中にいました。現地の巨大財閥「サハ・グループ」や、政府の投資局(BOI)といった重要な交渉先。そのトップテーブルに座っているのは、決まって男性でした。 しかし、交渉が始まるとすぐに気づきます。彼らは「お飾り」なのだと。 実際の交渉を仕切り、ロジックを組み立て、最終決定権を握っているのは、その脇に控える聡明な中華系の女性たちでした。組織のトップには男性を立てつつも、実務と実権はすべて女性が掌握している。それがタイのビジネス界の現実でした。 彼女たちには共通した特徴がありました。 常にニコニコと笑顔を絶やさない。しかし、その 笑顔の奥にある目は、一切笑っていない のです。 こちらの発言の意図、矛盾、そして弱点を、冷静に見透かしている。「微笑み」は彼女たちにとって、本心を見せないための鎧であり、相手を油断させるための高度な交渉術でした。 街に出れば、日中から酒を飲んで怠けているように見える男性たちの姿とは対照的に、経済と行政を支えているのは、間違いなく彼女たち女性の力でした。 2. 「微笑みの国」に潜む罠 「タイ人は優しい」というイメージは、時に命取りになります。 私は政府系機関の専門家としてタイに赴任していた時期、ある日本人ブローカーに巧妙に...

【活動報告】小金井公園BBQ:雨予報を吹き飛ばした「持ち寄り」の主体性

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 10月26日(日)、GIERIのひきこもり支援プログラムの一環として、小金井公園でバーベキューを開催しました。 今回は、これまでの「手ぶらパックプラン」から進化し、参加者一人ひとりの主体性を尊重した 「予算3,000円以内での食材持ち寄りスタイル」 に初挑戦。事前の綿密なコミュニケーションと、当日のメンバー同士の温かい連携が光る、特別な一日となりました。 雨予報も、メンバーの熱意で吹き飛ぶ 開催直前まで雨の予報が続き、残念ながら2名の方がキャンセルとなりましたが、当日は雨脚が弱まり、一時は止む時間もありました。広々としたBBQ場で、小雨の中の静かな自然に囲まれながらの食事は、前回とはまた違う趣きのあるものとなりました。 今回のBBQで何よりも素晴らしかったのは、メンバーの皆さんの 「主体性」 です。 事前チャットでは、予算や持ち寄る食材について活発な議論が交わされました。 「Kさんより豚のリブロースをもっていくとのことです。」   「(Nさん)お肉は牛肉系。あとお酒を含めた飲み物を用意しようかと思っています。」   「(Uさん)俺ラム持ってく」 「(Yさん)鶏 手羽元、鶏 モモ角切り、豚 切り落としを購入しました」   単に食材を買ってくるだけでなく、Yさんがフリーズドライの味噌汁やチェダーチーズなど 「みんなで楽しむ」ためのアイテム を用意してくれたり 、Nさんが 「牛肉1kg」という豪快な量や、 飲み物全体 のバランスを考えてくれたりと、お互いの持ち寄りを調整しながら、結果的に非常に豪華でバランスの取れたメニューが実現しました。 特に、前日に豚のリブを仕込んで準備してくれたり、ラム肉や様々な牛肉の部位が並んだグリルは、パックプランでは味わえない 特別感 がありました。 「ありのまま」を受け入れる温かい居場所 当日は11時開始予定でしたが、遅れての参加者もいました。 あるメンバーは、深夜までチャットをしていたとのことで、13時過ぎの大遅刻。しかし、先に到着して受付やタープ設営をしてくれたメンバーも、この遅刻に対して責めることなく、 笑顔で受け入れる 様子が見られました。 これは、GIERIが大切にする 「安心できる居場所」 の環境が醸成されている証拠です。事情は違えど、お互いの背景を理解し、「ありのまま」を許容し合える関係...

ギフテッドの子どもたちに本当に必要な「勇気」とは何か-ジョブズに学ぶ

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ジョブズの言葉に学ぶ、本当に必要な「勇気」 私の以前の職場では、新入生とその保護者に担当教員からメッセージを送るのが慣例にな っていました。当時「ギフテッド」の授業を担当していた私は、 スティーブジョブズがスタンフォード大学の卒業式に語 った、有名なスピーチ動画を見せながら 、こう語りかけました。 「自分の望むことは何でも取り組めるんだ」と。 先輩たちの活動例を示しながら、心に浮かぶどんなことでもやれること、そしてこの授業はそれを全力でサポートをすることだと伝えました。 ジョブズ氏のスピーチで、私の心に深く刻まれ、子どもたちに伝えたかったのは次の言葉です。 「最も重要なことは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのか、なぜか知っているからです。(And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. )」 この言葉は、すべての若者に向けた普遍的なメッセージですが、とりわけギフテッドの子どもたちにとって、極めて重要な意味を持ちます。 なぜなら、彼ら彼女らは人一倍、鋭い心と直感を持ちながらも、その才能がゆえに、周りの子どもたち以上の 「大きな勇気」 を求められるからです。 なぜ、大きな勇気が必要なのか? あなたが心と直感に従おうとすると、周囲の大人や同級生から反対されることが少なくありません。 「そんなことやめておけ」 「誰もそんなことしてないよ」 「それでどうやって食べていくんだ?」 「社会はそんなに甘くない」などなどです。 もし、あなたが周りと同じ道を歩むことを選ばなければ、圧倒的多数の意見に逆らうことになります。周りはあなたを応援し、拍手喝采で送り出してはくれないからです。 だからこそ、自分の心に従うには 勇気が必要なのです 。 あなたが本当にやりたいこと、なりたいものの理由は、周りには理解できないかもしれません。その理由は、あなた自身が「なんとなくわかる」「心と直感が知っている」ものであり、言葉で説明できなくても、あなたにとっては揺るぎない真実だからです。 同調圧力に負けず、才能を開花させるために 現代の日...

【GIERI参加レポート】Vol.1「多様性の受容」をビジネス戦略に。プルデンシャルグループのD&Iと障がい者雇用

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 皆様 ギフティッド国際教育研究センター(GIERI)です。 私たちは、多様な個性が輝く社会の実現に向けた企業の取り組みに注目しています。先日(10月20日)、GIERIのメンバーがプルデンシャルグループ主催の「障がい者雇用 合同会社説明会」にメンバーとともに参加しました。 法定雇用率を上回る 2.61% (2025年6月時点)を達成している同グループが、どのような理念と体制で「多様な人材の活躍」 を推進しているのか。その実態を知るため、千代田区のプルデンシャルタワーに伺いました。 本日から数回にわたり、その詳細をレポートします。 今回は、説明会の概要と、プルデンシャルグループ全体のD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)への姿勢についてご紹介します。 多様な個性を「知る」ための充実したプログラム 当日の説明会は、一方的な説明を聞くだけでなく、相互交流を重視した充実した内容でした。 主なプログラム概要: 会社説明・求人説明 会社見学(オフィスエリア・ラウンジ) 障がい者社員・人事担当者との座談会 個別質問・相談会(希望者のみ) 特に、実際に働く障がい者社員の方と直接話せる座談会や、人事担当者に「自分にあった働き方」や「必要な配慮」を個別に相談できる時間が設けられている点に、参加者一人ひとりと向き合おうとする姿勢を感じました。 グループ全体を貫くD&Iへの「本気度」 説明会の冒頭、プルデンシャルホールディング・オブ・ジャパンのご担当より、グループ全体の理念について説明がありました。 印象的だったのは、この説明会のために特別に制作されたという紹介ビデオです。6月から準備を進め、説明会の直前(先週金曜日)に完成したばかりの「初お披露目」の映像だったことからも、この説明会にかける熱意が伝わってきます。 世界最大級の金融グループとしての基盤 プルデンシャルグループは、米国のプルデンシャル・ファイナンシャルを親会社に持ち、世界50カ国以上で事業を展開する世界最大級の金融グループです。 世界での実績: 生命保険会社としての資産は世界第4位。 日本での実績: 1987年以来、35年以上にわたり事業を展開。保有契約高は国内第3位。 従業員数: 世界で約3万4千人、うち半数近い約1万7千人が日本で働いています。 D&Iの土台となる 「コアバリュー...

【カナダ留学・最新情報】多様な学びの選択肢:発達障害を持つお子様の海外教育という道

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カナダは、そのインクルーシブな教育制度で世界的に知られています。今回は、ギフテッド教育のみならず、発達に特性を持つお子様が、ご自身の能力を最大限に発揮できる環境を求めてカナダに留学された、あるご家族の事例をご紹介します。 慣れない地での第一歩:2週間にわたる迅速な診断と支援 アメリカ人のご主人様と日本人の奥様、そして息子さんの3人家族。ご夫婦は、お子様の将来を考え、より良い教育環境を求めてカナダへの移住を決意されました。息子さんは、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バーナビーの公立校に通い始めましたが、入学からわずか2週間後、学校から「合理的配慮の対象となる可能性がある」との連絡を受けます。 カナダでは、教師が子どもの様子を注意深く観察し、言語の問題だけでなく、学習環境への適応に困難が見られる場合、専門家によるサポートを提案します。このご家庭の場合も、担任の先生と校長先生の判断で、心理テストを受けるよう勧められました。 日本では診断を受けるまでに時間がかかることも少なくありませんが、カナダでは早期発見・早期療育が重視されており、学校と医療機関、地域の専門家が連携して迅速に対応する体制が整っています。 カナダの手厚いサポート体制:経済的支援とインクルーシブ教育 診断の結果、息子さんは自閉症スペクトラム(ASD)とADHDの可能性が高いと診断されました。カナダ、特に ブリティッシュコロンビア州 では、ASDと診断された子どもを持つ家庭への手厚い補助金制度があります。 6歳未満の子供: 対象となるセラピーや療育サービスに対し、 年間最大22,000カナダドル の補助金が支給されます。 6歳から18歳の子供: 学校教育からのサポートに加え、 年間最大6,000カナダドル の補助金が支給されます。 この制度は、言語聴覚士、作業療法士による療育や、ライフスキル・ソーシャルスキルのプログラムなど、学校外での幅広いサービスに利用することができます。早期に診断を受け、適切な療育を始めることで、子どものコミュニケーション能力や社会性、学習スキル、生活能力の発達を促進することを目的としています。 このご家庭の事例は、海外の教育が、発達に特性を持つお子様にとって、新たな可能性を切り開く選択肢となりうることを示しています。GIERIでは、お子様一人ひとりの特性に合わせた留学の形をご提案し...

【研修後記】「ゲームは悪?」発達支援のプロと見つめ直す、子どもの心との向き合い方

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 秋晴れの心地よい日差しの中、先日(10月6日)は府中市子ども発達支援センター「はばたき」様にお招きいただき、日々子どもたちに寄り添う相談員・指導員の皆様を対象に 、 「子どもをとりまくSNS関係やゲームの問題」 というテーマで研修会をさせていただきました。 現代において、スマートフォンやゲームは子どもたちの生活と切っても切り離せない存在です。しかし、その一方で「わが子がゲームに没頭して心配」「どう関わればいいのか分からない」といった声が、保護者の方々からも、支援の現場からも数多く聞かれます。 今回の研修では、そうした切実な課題に対し、私たちがどのような視点を持つべきかをお話しさせていただきました。 「ゲームを長時間やると依存症になる」は本当か? 研修の冒頭で、私は参加者の皆様にいくつかの質問を投げかけました。 「ゲームを長時間やるとゲーム障害・依存症になる?」 「ゲームを止められないのは意志の弱さの問題?」 「不登校や引きこもりの原因はゲーム?」 これらは、多くの方が一度は抱いたことのある疑問かもしれません。しかし、これらはすべて「誤解」であるか、あるいは非常に単純化された見方です。 問題の本質は、「ゲーム=悪」と断じることでは見えてきません。大切なのは、なぜ子どもたちがそれほどまでにゲームの世界に惹きつけられるのか、その背景にある心のメカニズムを理解することです。 研修では、ゲームが脳の「報酬系」と呼ばれる部分を強く刺激し、ドーパミンを放出させることで強い快感や高揚感を生み出す仕組み(「デジタル・ヘロイン」とも呼ばれます)や、特に発達特性のあるお子さんが、その特性ゆえにゲームの世界に安心感や自己肯定感を見出しやすい側面について、脳科学的な知見を交えながら解説しました。 ゲームは、現実世界で満たされにくい「承認欲求」や「自己実現欲求」を代償的に満たしてくれる、強力な装置なのです。 だからこそ、 私たちは「ゲームをすること」そのものを否定するのではなく、その背景にある子どもの心の渇きに目を向けなければなりません。 支援の最前線で戦う皆様からの「声」 研修後、参加された相談員の皆様から、心のこもった数多くのご感想をお寄せいただきました。(匿名化し内容をまとめると以下のようになります) 「ゲームやネット依存について誤解していたことが多かったな、と気づかされる研修...

才能が翼を広げる場所:JALスカイ実習体験記✈️

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 GIERI(ギフティッド国際教育研究センター)では、特性を活かした社会経験の機会として、様々な企業様との実習プログラムを実施しています。今回は、空の玄関口である JALスカイ様 にご協力いただき、3日間にわたる実習を行いました。 実習生がどのように自身の特性と向き合い、職業体験を通じて成長のきっかけを掴んだのか、振り返りの面談記録からその様子をご紹介します。 緊張から楽しさへ:国際線と国内線での多様な業務体験 実習は、初日の 国際線ターミナル 、そして2日目・3日目の 国内線ターミナル で、多岐にわたる業務を体験させていただきました。 体験した業務は、以下の3つのカテゴリーに分けられます。 手先を使う軽作業 (備品作成、ビニール袋折り、ラミネートカットなど) PCを使った事務作業 (数字の転記、データ入力など) 外での作業 (備品補充、会議室清掃、拠点間の移動など) 特に印象的だったのは、実習生が「 手先が器用 」であるという国際線からの引継ぎ評価です。ビニール袋の折り方や、ハサミを使った作業において、丁寧さや正確さが評価されました。 国際線オフィスは、現場の音が聞こえる賑やかな環境。当初は戸惑いも予想されましたが、実習生からは「 苦手じゃなかった 」「 やってみたらそんなに気にならなくて、BGMのように流れていった 」という前向きな感想が聞かれました。 評価された「応用力」と「質問力」:PC作業での光る才能 国内線での PCを使った数字の転記作業 では、実習生の持つ高い能力が発揮されました。 担当の方からは、「マニュアル外の領収書に対しても、教えた基本を応用し、 自分で考えて 作業を進めることができた」と、その 応用力・思考力 が高く評価されました。加えて、「わからないことは しっかり質問できた 」点も、プロの仕事への向き合い方として称賛されました。 また、会議室の清掃では、清掃用具の使い方をしっかり確認し、 丁寧に 作業を実施するなど、一つ一つの業務に真摯に取り組む姿勢が見られました。 疲れよりも楽しさが勝る!ローテーション勤務への適性 3日間の実習は、国際線と国内線、そしてPC作業、軽作業、外回り作業と、 業務のローテーション が非常に多く、体力的にも精神的にも大きな変化がありました。 実習後、「帰ってからドッと疲れがきた」と話した実習生でしたが、「...

「東大卒なのに、なぜ…」元政策秘書の嘆きが暴く、日本のエリート教育の致命的な欠陥

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先日、私が民主党の議員秘書として駆け出しだった頃に大変お世話になった大先輩と、久しぶりに食事をする機会がありました。長年、政策秘書・秘書官として他党も含め政策立案の中枢を担い、霞が関の官僚たちと日々渡り合ってきた、私が最も尊敬する人物の一人です。 昔話に花が咲く中、私がギフテッド教育の必要性について語る中で、ふと先輩から問いかけられた一言が、私の心に深く突き刺さった。 「私は秘書を何十年とやってきたけど、永田町や霞が関で、東大出のエリート官僚を一度も『頭がいい』と思ったことが全くない」 それどころか「馬鹿だとしか思ったことがない」と話した上で、そうでないなら、戦略的に「馬鹿を演じている」のだと思うと話した。 日本の頭脳の頂点であり、最難関の試験を突破してきたはずの彼ら。その彼らが、なぜ政治の最前線で戦ってきたプロの目には「頭がいい」と映らないのか。その言葉の裏には、単なる個人の能力批判ではない、日本の社会システムが抱える根深く、そして極めて重要な問題が隠されていると考えられる。 「正解を出す天才」が「答えのない問題」に直面したとき 先輩が言うには、野党からの厳しい質問や、前例のない課題に直面したとき、多くのキャリア官僚は驚くほど機能不全に陥るというのです。 「彼らは用意された答弁書を読むのはうまい。でも、少し角度を変えた質問をすると、途端に『確認します』『分かりません』を繰り返す。むしろ、同じ部署に何十年もいるノンキャリアの課長の方が、よほど話が通じるし、問題の本質を理解している」 これは一体、何を意味するのか。 それは、日本の「メリトクラシー(能力主義)」が、 “ペーパーテストで高得点を取る能力”という、たった一つの物差しでエリートを選抜してきたことの限界 を示しています。 東大入試や国家公務員試験は、膨大な知識を記憶し、複雑な問題を論理的に解析し、決められた時間内に「唯一の正解」を導き出す能力を測るものです。この競争を勝ち抜いてきた彼らは、間違いなく「正解を探す」ことの天才です。 しかし、私たちが直面する現実の社会課題——少子高齢化、経済の再生、国際関係の再構築——に、 「唯一の正解」など存在するでしょうか? 先輩との会話で見えてきたのは、 「正解を出す能力」は極めて高い一方で、「正解のない問いを立て、多様な人々と対話し、全く新しい答えを創造する能力」が決定的に...

ギフテッドの事例に共通するもの

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以前 「ギフテッド育児の現実:親と教師が知っておきたい5つの物語」 を投稿したところ、事例の分析とどのようなサポートが望まれるかについてのご質問をいただきました。 5つの事例への専門的な分析やアドバイスは、各ブログの解説をご参考にしてください。 コチラも参考に↓ ギフテッドの親が直面する「困り感」詳細事例まとめ 2025年8月 5つの物語の事例解説は⬇ ギフテッドの事例:タクミくん(4歳)-突然の涙の理由 ギフテッドの事例:授業が退屈なケイ君(小学2年生・男子) ギフテッドの事例:仲間がいないアヤ(小学6年生・女子) ギフテッドの事例:制服の同調圧力に悩むミサキ(中2) ギフテッドの事例:限界に近づいた母 ここでは5つの事例に共通することについてお話しさせていただきます。 共通する重要なポイント 1. 早期の専門的介入 すべての事例において、ギフテッド教育や発達支援の専門家による評価とサポートプランの策定が必要です。 2. 学校との積極的連携 教育現場の理解促進と個別支援体制の構築が不可欠です。 3. 保護者のエンパワーメント 保護者自身が子どもの特性を理解し、適切な支援スキルを身につけることが重要です。 4. 社会的ネットワークの構築 同様の特性を持つ子どもたちや理解ある大人とのコミュニティ形成が、アイデンティティ形成と自己肯定感向上に重要な役割を果たします。 5. 継続的モニタリング ギフテッド児の発達は複雑で非線形的なため、定期的な評価と支援計画の見直しが必要です。 まとめ 各事例に共通して見られるのは、 非同期発達 (認知能力と社会情緒的発達のアンバランス)と 過敏性 (感覚的・情緒的な反応の強さ)という、ギフテッド児の特徴的な発達パターンです。 特に注目すべきは、これらの子どもたちが示している「問題行動」の多くが、実際には彼らの高い認知能力や感受性から生じる自然な反応であるということです。適切な理解と支援があれば、これらの特性は大きな強みとなり得ます。 保護者の皆さんには、まず専門機関での包括的なアセスメントを受けることを強くお勧めします。そして何より、 お子さんの特性を「問題」としてではなく、「異なる学習スタイルと発達パターンを持つ個性」 として捉えていただければと思います。 ※事例は、実際の「傾向」や「違和感」の情報を参考に、 ...