【GIERI参加レポート】Vol.2-3：「強み」を活かす専門性と「定着率100%」 ― PGF生命のキャリア採用

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皆様

ギフティッド国際教育研究センター（GIERI）です。

GIERI参加レポート、3社目はPGF生命保険（プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命）です。 

同社は、他の2社とは異なり、「ライフプランナー」のような営業社員を擁しません。そのビジネスモデルは、銀行や証券会社といった「金融機関代理店（銀行窓販チャネル）」 を通じて保険商品を提供するBtoBの事業に特化しています。

この明確な事業特性が、障害者雇用のあり方にも色濃く反映されています。キーワードは「専門性（強み）の尊重」と「精密なマッチング」です。

ビジネスモデルと求める人物像

PGF生命は、メガバンク、信託銀行、証券会社、地方銀行など、主要な金融機関115社と提携しています（2024年末時点） 。

このビジネスモデルを支えるため、障害者雇用においても「会社の成長発展」だけでなく、「自身の夢と成長を実現するため、社員が常に挑戦し続ける企業風土」 を重視しています。

その結果、応募資格には「事務職経験3年目安」 および「ルールを守り自立的に勤務できる方」 と明記されており、一定のキャリアと自律性を求める「キャリア採用」の色合いが濃いことが特徴です。

「強み」を活かす精密なマッチング

PGF生命の採用フローで特徴的なのは、一次面接の前に「SPI試験（適性検査）」が組み込まれている点です。

登壇者の説明によれば、これは選考の「試験」というよりも、応募者の「強み、弱み、性格」を事前に客観的に把握するためのもの です。この結果と面接でのヒアリングを踏まえ、「どのチームで、どんな業務ならその人の強みが最も活かせるか」 を精密に検討するために活用されます。

このマッチングにより、以下のような専門性を活かしたキャリアが実現しています。

  • 事例1： Excelが得意な方が人事チームに配属され、関数を駆使して業務効率化を推進し、チームに不可欠な存在となっている。

  • 事例2： 未経験からシステム開発部門に配属され、経験を積み、現在はシステムの「要件定義」という上流工程を担当している。


定着率100%を支えるサポート体制

PGF生命では、正社員として19名（東京勤務）の障害のある社員が活躍しており、3年目までの定着率は100% という驚異的な数字を達成しています。

この背景には、入社時の精密なマッチングに加え、入社後の手厚いサポート体制があります。

  • 密なコミュニケーション： 入社時は、本人、人事、配属部門が密に連携し、小さな変化にも寄り添うサポートを行います。入社後も、所属長との定期的な1on1（1対1の面談） や、人事チームとの定期面談 が設けられており、業務や体調について常に相談できる環境が整っています。

  • キャリア開発支援： 無理のない範囲で仕事の幅を広げ、キャリアを開発していく機会が提供されます。

  • 全社員共通の充実した制度： プルデンシャル生命と同様に、「傷病休暇」をはじめ、「フレックスタイム制度」「在宅勤務制度」などが全社員共通の制度として整備されており、障害や体調特性に合わせて柔軟に利用できます。


求人概要：各種一般事務

今回の募集要項は、以下の通りです。

  • 応募資格： 学歴不問、事務職経験3年目安 。

  • 職務内容： 各種一般事務（定型・非定型） 。書類整理、データ作成・入力、メール対応など。本人の強みや適性、希望を最大限考慮して配属先が決定されます。

  • 雇用形態： 契約社員（更新の可能性あり）。正社員登用の実績多数。

【GIERIの視点】

PGF生命の採用は、「銀行窓販」という専門性の高いビジネスを支えるため、応募者にも一定の事務経験（3年目安）を求める、まさに「キャリア採用」です。

SPI試験を活用した客観的な適性把握は、応募者にとっても「自分の強みを理解してもらった上で、最適な配属先を提案してもらえる」という大きなメリットがあります。 「3年目までの定着率100%」という実績は、この精密なマッチングと、入社後の丁寧なコミュニケーション支援の賜物でしょう。

「これまでの事務経験やPCスキルという『強み』を活かしたい」「安定した環境で、さらに専門性を高める挑戦がしたい」と考える方にとって、最適な選択肢の一つになると感じました。


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